グループ卒業から1年、懐かしい気持ちで劇場最終公演ディスプレイを振り返ってみる。

 

2021年6月20日の劇場最終公演、そして30日をもって卒業・活動終了。翌7月1日にはティザーサイトも開設されて新しく大きな一歩を踏み出してから1年。あっという間だったような、まだ1年しか経っていないのかと思うような、多くの出来事を駆け抜けてきた1年に感じています。

あの頃があるから今がある。あの頃と変わらないこともあるし、変わったこともあるし、変わらなきゃいけないこともある。未来を信じて今を努力する気持ちはまっすぐに、でもちょっとだけ、劇場最終公演の日と、その少し前、ディスプレイ制作の日々を思い出してみました。
写真てんこ盛りで長いですが、よろしければお付き合いください。

 

 

 

2ヶ月前の生誕祭ディスプレイのまっピンクと打って変わって、ナチュラルな色使い・雰囲気を目指して白を基調にしつつ緑を積極的に取り入れ、照明効果も合わせて煌めき感もあるディスプレイを目指していました。

「色的にウェディングっぽい感じ」とコメントしてくれていますが、パーゴラ(棚)にドライフラワーと電球を吊り下げる装飾は正に結婚披露宴会場の装飾にインスピレーションを貰いました。正面には印象的で奥行き感も持たせる大きなお城を配置、無地のシルエットを照明で浮かび上がらせてナチュラルな雰囲気に溶け込むように。足元にも白と緑の植木鉢を配してスタンド花も含めた全体の雰囲気をまとめつつ、中央の階段状のスペースは思い出アイテムをいっぱいに。ウェルカムボードも天然素材で額装。

 

劇場入り口の設置状態では備え付けのサイネージも使って、活動の振り返り動画を。

 

 

ここからは制作過程の紹介、完成形のイメージと材料確認のための正面視と上面視の設計図から。

設置スペースに収まって、更には記念撮影用に劇場スタッフさんに運んでいただける大きさにすることが大前提。劇場入り口の設置状態ではサイネージが見えるように、終演後の記念撮影では惣田さんがパーゴラの下に立って貰えることを想定して、位置関係を設計しています。(期待通りに記念撮影してくれて感謝)
パーゴラへの草花の装飾は、スタンド花とセットで当日にお花屋さんに装飾していただく必要があったため、事前に構造を共有するためにも図に落とし込みました。

パーゴラは事前に塗装と組立確認を行って、輸送出来る大きさに分解して名古屋へ送り込みました。

 

それを前日に劇場周辺で中間組み立てしてお花屋さんに確認していただき、当日に劇場前で最終組み立てしたところで、その場でドライフラワーや布を使った装飾をしていただきました。短時間で想像を超えるきれいな仕上がりにしていただけました。

 

一方のお城シルエットパネルも事前に作り込んだものを分解して名古屋へ。

型紙を起こして、スチレンボードを粗カットを経て最終形状にカット。
2層構造の1層目裏側に LED テープを貼り付けたところ(電源はUSBでモバイルバッテリー供給)、スチレンボードが薄すぎて透けるみっともない状態に。銀色の折り紙を敷き詰めて解決。

 

そして現地で柱を入れたり配線を処理したりの最終組み立て。

 

パーゴラの吊り下げ電球はこんな感じ。(写真は実際には使わなかった旧仕様、訳あって作り替えました)
消費電力を抑えて、発熱の危険もないように、LED 電球を使って更に調光器を付けて明るさを抑えるように。

 

ウェルカムボードは生誕委員がデザイン制作したものを印刷屋さんへ発注してパネル化。額装は事前に準備出来ていなかったのですが、前日から名古屋入りした生誕委員が夜になってからカインズ名古屋堀田で材料調達、当日にも劇場向かいのドンキで接着剤を調達したりしながら急遽制作。それでこの出来映えはお見事でした。

 

そんなこんなで、アイデアを寄せ合い、知恵を積み重ねて事前に作り込んで、前日から当日にかけて一気に仕上げた劇場最終公演ディスプレイでした。
特にパーゴラの装飾にはお花屋さんの強い協力が欠かせない構成の中で大変お世話になり、奇跡的に卒業ドレスともマッチした統一感のあるディスプレイに出来ました。(と思っています)

惣田紗莉渚さんのための最後の劇場ディスプレイ、ご覧いただいた皆様の思い出のひとつにもなっていたら幸いです。

 

 

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